出産準備を進めていると、「ベビーカーは妊娠中に買うべき?」「赤ちゃんが生まれてからでも間に合う?」と購入時期に迷います。
ベビーカーは出産前に必ず用意するものではありません。産後早い時期から徒歩や公共交通機関で使う予定なら出産前、車移動や抱っこ紐が中心で使用時期が決まっていないなら産後に選ぶ方法があります。
迷う場合は、妊娠中に候補を絞り、実際に使う時期と生活スタイルが見えてから購入する方法が現実的です。
この記事では、ベビーカーをいつ買うかについて、出産前・出産後それぞれの向き不向き、A型・B型との関係、購入前に確認したいポイントまで整理します。
ベビーカーはいつ買う?先に結論
ベビーカーを買う時期は、出産予定日だけで決めるのではなく、最初に使う場面から逆算すると判断しやすくなります。
| 家庭の状況 | 購入を検討しやすい時期 | 考え方 |
|---|---|---|
| 産後早い時期から徒歩で外出する | 出産前 | 対象月齢を確認したA型を候補にし、事前に操作を練習しておく |
| 電車やバスで移動する機会が多い | 出産前から比較 | 重さ、横幅、折りたたみやすさ、段差での動かしやすさを確認する |
| 車移動が中心で使用頻度が分からない | 産後 | 赤ちゃんとの実際の外出方法が決まってから選ぶ |
| 抱っこ紐を中心に使う予定 | 産後でも検討可能 | 抱っこでの移動が負担になってから購入する方法もある |
| おすわり後から使えればよい | 使用可能時期が近づいてから | B型を含めて軽さや収納性を比較する |
| 必要かどうか判断できない | 購入を急がない | 短期レンタルや家族から借りる方法も含めて考える |
標準的な考え方は、次の3段階に分けることです。
- 妊娠中:売り場で押しやすさや折りたたみ方を確認し、候補を絞る
- 購入時:使用開始時期、移動手段、保管場所が決まってから注文する
- 受け取り時:実際に使う前に、組み立て、開閉、ベルト、ブレーキを確認できる余裕を持つ
購入と受け取りを同じ時期にする必要はありません。早めに注文する場合も、配送日の指定ができるか、長期間保管する場所があるかを確認しておくと安心です。
出産予定日ではなく「いつから使うか」で決める
ベビーカーの購入時期を決めるうえで、最初に確認したいのは「産後、いつ、どこで使う予定か」です。
出産予定日だけを基準にすると、早く買いすぎて保管に困ったり、反対に必要になってから慌てて選んだりすることがあります。
最初に使いそうな外出を整理する
次のような場面を具体的に想像してみましょう。
- 健診や予防接種などで医療機関へ行く
- 近所へ散歩や買い物に行く
- 電車やバスを利用する
- 車のトランクに積んで出かける
- 上の子の送迎に付き添う
- 帰省や旅行で使用する
徒歩での移動が多く、産後早い時期から使う可能性が高いなら、出産前に対象月齢の合うベビーカーを準備する意味があります。
一方、車で目的地まで移動し、外出先では抱っこ紐を使う予定なら、出産前に急いで買わなくてもよい場合があります。
使う人と通る場所も確認する
ベビーカーは赤ちゃんだけでなく、押す人や生活環境との相性も重要です。
- 主に誰が押すのか
- 玄関や廊下に置けるか
- 自宅や最寄り駅に階段があるか
- エレベーターの広さに余裕があるか
- よく通る道に段差や坂道があるか
- 車の荷室に積めるか
- 上の子と手をつなぎながら扱うことがあるか
売り場で軽く感じても、赤ちゃんの荷物を持って階段を上り下りする場面では負担が変わります。重さだけでなく、折りたたんだ状態で持てるか、片手で安定して運べるかも確かめてください。
出産前にベビーカーを買うのが向いている家庭
産後早い時期から使う可能性が高く、必要な機能が明確な家庭は、出産前の購入が向いています。
出産前に買うメリット
- 時間をかけて複数のベビーカーを比較できる
- 赤ちゃんとの外出前に開閉やブレーキ操作を練習できる
- 産後に急いで店舗や通販で探さずに済む
- 家族と一緒に押しやすさや持ち運びやすさを確認できる
- 必要になる時期に在庫がないという事態を避けやすい
特に徒歩や公共交通機関での移動が中心になる家庭は、ベビーカーの重さ、横幅、折りたたみ方、段差の越えやすさを妊娠中に確認しておくと、候補を絞りやすくなります。
出産前に買う前に考えたいこと
出産前は赤ちゃんを実際に乗せて確認できないため、生活が始まってから使いにくさに気づく可能性があります。
- 赤ちゃんがベビーカーを嫌がる可能性がある
- 産後の外出頻度が想定より少ない場合がある
- 抱っこ紐だけで足りる期間が長い場合がある
- 購入後、使用開始まで保管場所が必要になる
- 返品・交換できる期間が使用前に終わる場合がある
出産前に購入する場合は、届いたまま放置せず、付属品、開閉、タイヤ、ブレーキ、ベルト、取扱説明書を確認しておきましょう。返品や初期不良への対応条件も販売店によって異なります。
出産後にベビーカーを買うのが向いている家庭
使用頻度や移動方法がまだ分からない家庭は、赤ちゃんとの生活が始まってから購入しても遅いとは限りません。
出産後に買うメリット
- 実際の外出頻度に合わせて必要性を判断できる
- 赤ちゃんを乗せられる店舗では、シートとの相性を確認しやすい
- 抱っこ紐との使い分けを考えてから選べる
- 車、電車、徒歩など実際の移動手段に合うタイプを選べる
- 早い時期に使わない場合は、B型も選択肢に入れられる
「ベビーカーは出産準備品だから、出産前に買わなければならない」と考える必要はありません。産後しばらくは抱っこ紐や家族の送迎で対応できる家庭もあります。
産後の購入で困りやすいこと
産後は、店舗を回ったり複数の商品を長時間比較したりする余裕を取りにくい場合があります。
そのため、購入を産後にする場合でも、妊娠中に次の項目だけ決めておくとスムーズです。
- 予算の上限
- A型とB型のどちらを候補にするか
- 本体重量の許容範囲
- 折りたたんだ状態の大きさ
- 対面式が必要か
- 車に積むか
- よく使う店舗や駅までの道
購入を産後にする場合も、候補を2〜3台まで絞っておくと、必要になったときに慌てにくくなります。
A型・B型によって買う時期は変わる
ベビーカーは、使い始めたい月齢によって選べる種類が変わります。購入前には「A型だから大丈夫」「B型だから軽い」と呼び名だけで判断せず、商品の適用月齢と体重上限を確認してください。
| 種類 | SG基準上の使用開始時期 | 購入を検討しやすい家庭 |
|---|---|---|
| A型 | 新生児期を過ぎた生後1か月から、または首がすわった生後4か月から | 産後早い時期から使いたい家庭 |
| B型 | おすわりが安定する生後7か月から | 早い時期は抱っこ紐などで対応し、軽さや収納性を重視したい家庭 |
製品安全協会のSG基準では、A型は生後1か月または生後4か月から、B型は生後7か月から使用できるベビーカーとして区分されています。ただし、使用できる期間は商品ごとに設定されているため、実際の商品表示と取扱説明書を優先してください。
産後すぐに使いたいならA型を確認する
産後早い時期からベビーカーが必要な場合は、使用開始月齢が合うA型が候補になります。
同じA型でも、生後1か月から使える商品と、生後4か月頃から使える商品があります。商品名や見た目だけではなく、適用月齢、リクライニング、体重上限を確認しましょう。
なお、SG基準では新生児を生後28日までとしています。「新生児から使える」という販売上の表現を見かけた場合も、いつから使用できるのかを商品ごとに確かめる必要があります。
早い時期に使わないならB型まで待つ方法もある
おすわりが安定する時期までベビーカーを使わない予定なら、B型を待つ方法があります。
B型には軽量で折りたたみやすい商品もありますが、すべての商品が同じ重さや構造ではありません。対象月齢に達したことだけで判断せず、赤ちゃんの姿勢、商品のベルト、背もたれ、足元の状態も確認してください。
「AB型」という名称だけで判断しない
店舗や通販では「AB型」「A型相当」「新生児対応」などの表現が使われる場合があります。
名称だけでは使用開始時期を判断しにくいため、次の表示を確認しましょう。
- 使用開始月齢
- 使用できる体重や年齢の上限
- リクライニングできる範囲
- 乳幼児の姿勢に関する注意
- SGマークなど安全面に関する表示
- 日本語の取扱説明書が付属しているか
SGマークは、製品安全協会が定めた安全基準に適合していることを示すマークです。ベビーカーもSGマークの対象製品に含まれます。
生活スタイル別に分かる購入タイミング
ベビーカーをいつ買うか迷ったら、普段の移動方法と住環境を基準にすると判断しやすくなります。
徒歩での移動が多い家庭
徒歩で買い物や通院をする機会が多い家庭は、出産前からA型を比較しておくと準備しやすくなります。
走行性だけでなく、玄関での保管方法、荷物を入れる場所、雨の日の扱いやすさも確認してください。
電車やバスをよく使う家庭
公共交通機関を利用する家庭は、出産前に実物を確認し、必要なら使用開始前までに購入する方法が向いています。
- 改札を通りやすい横幅か
- 混雑時に扱える大きさか
- 折りたたんだ状態で持てるか
- 駅にエレベーターがあるか
- 自宅から駅までに段差や坂があるか
国土交通省は、エレベーターや車両スペースなど、ベビーカーを使用できる場所を示すベビーカーマークを案内しています。利用する駅や交通事業者のルールも事前に確認しておくと安心です。
車移動が中心の家庭
車移動が中心なら、産後の生活を見てから買う選択肢があります。
車に積む場合は、本体重量だけでなく、折りたたみ後の高さ、幅、奥行きを確認してください。ベビーカーを積んだ状態で、買い物袋やほかの荷物を置けるかも重要です。
トランクへ持ち上げる動作が負担にならないか、家族も含めて試しておくと判断しやすくなります。
集合住宅や階段のある住まい
階段を使う住まいでは、「軽いベビーカーを選べば解決する」とは限りません。
赤ちゃんを乗せたまま階段を移動するのではなく、赤ちゃんとベビーカーを安全に分けて運べるか、家族の手助けを得られるかを考える必要があります。
玄関や共用通路の保管ルールも確認し、室内に置く場合は折りたたんだサイズを測っておきましょう。
上の子の送迎がある家庭
上の子の保育園や幼稚園への送迎で使う予定なら、出産前に購入候補を決めておくと安心です。
ただし、ベビーカーを押しながら上の子と手をつなぐ場面では、片手での操作性だけでなく、停車時に安定してブレーキをかけられるかも確認してください。
ベビーカー購入で起こりやすい失敗と回避策
購入時期だけを決めても、生活に合わないベビーカーを選ぶと使う機会が減ってしまいます。よくある失敗を先に確認しておきましょう。
| 失敗しやすい選び方 | 回避するための確認 |
|---|---|
| 出産準備品だからという理由だけで早く買う | 最初に使う時期と移動手段を決める |
| 本体重量だけで選ぶ | 折りたたんだ状態で持ち上げ、重心や持ち手を確認する |
| デザインだけで決める | 玄関、改札、エレベーター、車の荷室を測る |
| 赤ちゃんの対象月齢だけを見る | 押す人の身長、操作性、収納方法も確認する |
| 荷物をたくさん掛けられると思って選ぶ | 収納かごの位置とメーカー指定の積載条件を確認する |
| 長く使えることを優先しすぎる | 今の月齢で姿勢を保ちやすく、安全に使えることを優先する |
| 通販の写真だけで決める | 可能なら実物を押し、開閉や段差での動きを確認する |
妊娠中に試すなら重りを入れて押してみる
店舗で認められている場合は、荷重を想定した重りや人形を乗せた状態で試すと、空のベビーカーとは異なる操作感を確認できます。
直線だけでなく、方向転換、段差、停止、折りたたみまで試しましょう。押しやすさは床の状態によっても変わるため、店内の平らな床だけで判断しないことが大切です。
買う前に確認したいチェックリスト
候補が決まったら、購入ボタンを押す前に次の項目を確認してください。
使用時期と赤ちゃんに関する確認
- 使用開始月齢が予定と合っている
- 体重や年齢の上限が記載されている
- リクライニングの使用条件を確認した
- ベルトの位置や調整方法を確認した
- 取扱説明書を日本語で確認できる
住まいと移動に関する確認
- 玄関や収納場所に収まる
- 自宅の廊下やエレベーターを通れる
- よく使う駅や店舗の移動経路に合う
- 折りたたんだ状態で自立するか確認した
- 車の荷室にほかの荷物と一緒に積める
操作と手入れに関する確認
- 主に使う人が無理なく押せる
- 開閉操作を迷わず行える
- ブレーキを確実にかけられる
- シートやカバーの手入れ方法を確認した
- タイヤ周辺やフレームを点検しやすい
購入条件に関する確認
- 配送日と使用開始予定が合っている
- 組み立てが必要か確認した
- 初期不良や返品・交換の条件を確認した
- 保証を受けるために必要な書類を保管できる
- 付属品と別売品を区別できている
購入後は使用前に安全確認をする
ベビーカーは、適切な時期に購入するだけでなく、正しい方法で使うことが重要です。
消費者庁は、シートベルトを確実に締めること、荷物を指定された収納場所に入れること、段差や傾斜に注意すること、子どもを乗せたまま階段やエスカレーターを利用しないことなどを案内しています。
- 赤ちゃんを乗せたらシートベルトを締める
- ハンドルへメーカーの想定を超える荷物を掛けない
- 停車時はブレーキを確実にかける
- 段差や溝では速度を落とす
- 開閉時は子どもの手指が近くにないことを確認する
- がたつき、亀裂、タイヤの異常を定期的に点検する
- リコールの対象になっていないか確認する
NITEが2026年7月に公表した注意喚起でも、ベビーカーの開閉時に子どもの指を挟んだ事故や、段差、荷物の掛けすぎによるヒヤリ・ハット事例が紹介されています。
ハンドルに荷物を掛けると重心が変わり、ベビーカーが転倒しやすくなる場合があります。荷物は取扱説明書で指定された収納場所に入れ、積載できる重さを確認してください。
ベビーカーをいつ買うかに関するよくある質問
ベビーカーは妊娠何か月で買うのがよいですか?
妊娠何か月という一律の正解はありません。体調に無理のない時期に下見を行い、使用開始時期、移動手段、保管場所が決まってから購入する方法が現実的です。
産後早い時期から使うなら、予定日直前を避け、届いた商品を確認して操作を練習できる余裕を持って受け取りましょう。
出産前に買わないと間に合いませんか?
出産前に必ず買う必要はありません。産後早い時期に使う予定がなく、抱っこ紐や車移動で対応できる場合は、赤ちゃんとの生活が始まってから選べます。
ただし、産後に比較する時間を取りにくい可能性があるため、妊娠中に候補だけ絞っておくと安心です。
1か月健診までにベビーカーは必要ですか?
移動方法によって異なります。徒歩や公共交通機関を利用する場合はベビーカーが候補になりますが、家族の送迎や抱っこ紐で移動できる家庭もあります。
健診時の移動方法や赤ちゃんの外出について心配な点がある場合は、受診先の案内も確認してください。
A型を買わずにB型まで待ってもよいですか?
生後7か月頃までベビーカーを使わずに移動できる家庭なら、B型まで待つ選択肢があります。
ただし、B型を使用できる時期は商品表示と赤ちゃんの姿勢を確認して判断してください。早い時期だけ必要な場合は、A型を短期間レンタルする方法もあります。
ベビーカーが必要か分からない場合はどうしますか?
必要性が分からない場合は、購入を急がず、レンタルや短期間の試用を検討できます。
実際の移動経路で使ってみると、走行性、収納性、抱っこ紐との使い分けを判断しやすくなります。レンタル時も対象月齢、部品の状態、清掃方法、返却条件を確認してください。
お下がりのベビーカーなら買わなくてもよいですか?
状態に問題がなく、対象月齢や体重が赤ちゃんに合っていれば、お下がりを使う方法もあります。
使用前に、ベルト、ブレーキ、開閉部分、フレーム、タイヤ、付属品を確認してください。型番が分かる場合は、メーカーの案内やリコール情報も確認し、取扱説明書がない場合はメーカーから入手できるか調べましょう。
まとめ|妊娠中に候補を絞り、使う時期から逆算しよう
ベビーカーをいつ買うかは、出産前と出産後のどちらか一方が正解というわけではありません。
産後早い時期から徒歩や公共交通機関で使うなら出産前、車や抱っこ紐が中心で必要性が分からないなら産後の購入が検討しやすいでしょう。
迷う場合は、妊娠中に実物を確認して候補を絞り、次の順番で判断してください。
- いつから使うかを決める
- A型・B型の対象月齢を確認する
- 自宅、移動経路、車に収まるか測る
- 主に使う人が操作を試す
- 使用開始前に確認できる余裕を持って受け取る
対象月齢、使用できる体重、サイズ、付属品、価格、在庫、保証、返品条件は商品や販売店によって異なります。購入前にメーカー公式情報、商品表示、取扱説明書、販売ページを確認してください。
ベビーカーの使いやすさは、赤ちゃんの成長、移動方法、住環境によって変わります。安全面に不安がある場合は無理に使用せず、取扱説明書やメーカーの案内を確認しましょう。
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